朝起きたらのどが痛い。急にがらがら声になったなど、のどの不調は突然やって来きます。病院へ行く時間もないし、とにかく自力でなんとかしたい時、あれば助かる「はちみつ」を使った「のどにいい飲み物」の作り方をご紹介します!
風邪が横行する季節に備えて、ぜひ保存版としてお読みください♪
この記事で紹介するのは4つ。どれもよく聞くなじみのある民間療法です。
- はちみつ大根
- 金柑はちみつ
- ゆずはちみつ
- かりん蜂蜜
★風邪の初期症状、のどの痛み、せき、たんなどの時に家庭常備しておきましょう★
もくじ
はちみつを使用。のどにいい飲み物は意外にカンタン!
1.はちみつ大根の作り方
<材料>
- 大根 しっぽの方から10cm位。(適量でいい)
- はちみつ 大根が浸かる程度の量
<作り方>
- 大根は水洗いし、一口大の角切りに。(無農薬であれば皮ごと)
- 熱湯消毒済みの容器に大根、はちみつを入れフタをして一晩置く。
(冷蔵庫で)
漬けた大根がしなしなになってきて、はちみつがサラサラ(水状)になってきたら大根のエキスがしみ出してきたサイン。
<飲み方>
大さじ1~2杯を目安にそのままなめても良いし、水やぬるま湯で好みの濃度に割って飲んでもOK。
<注意ポイント>
しなしなになった大根はいつまでも入れておくと苦味が増します。清潔なスプーンですくってもったいないので別の活用をしましょう。
大根の辛味が気になる人は
- お湯や水、炭酸水で好みの量割る
- 生姜汁を加えたり、レモンを絞る
- 紅茶にいれて飲む
など工夫をすると飲みやすくなります。せっかく作っても飲むのがストレスになるようだったら意味ないですよね。「良薬苦し」といえどもおいしくいただくのが一番!
<保存期間>
冷蔵保存で2~3日。(目安)
<コツ>
大根はできればしっぽの方を使うのがおすすめです。
大根のしっぽの方は「イソチオシアナート」という殺菌効果の成分を多く含むからです。
また皮にはビタミンCがいっぱい。無農薬の大根であれば皮ごと使いましょう。
<残った大根の活用術>
漬けた大根はそのまま捨てるのはもったいない。水で洗ってきんぴらやおみそ汁の具にしたり、塩でつけて漬物にしたらいかがでしょうか。
大根とはちみつの作用
お刺し身のツマは大根、秋刀魚には大根おろしが添えられていますよね。それは大根の殺菌作用を利用して「毒消し」の役目をしています。
のどの痛みといえば細菌やウィルスに侵されている状態。殺菌作用のある大根は効果てきめんです。
さらにはちみつにも強い抗菌力と弱ったのどの粘膜の炎症を抑える抗炎症作用があり「はちみつ大根」はまさに鬼に金棒ですね。
ただ、寒気があって透明な痰が出るような時には効果はありますが、空咳には効きません。あくまで急きょの対処として症状をやわらげるためや、風邪の予防として活用するのがおすすめです。
2.金柑はちみつの作り方
<材料>
- きんかん 250g
- はちみつ 300g
<作り方>
- 金柑はよく洗い、包丁で数か所切り込みを入れて3~4分ゆでる。
- 熱湯消毒した容器にきんかんとはちみつを注ぎ2~3日置く。
- 1日に1回フタを開けてガス抜き、上下を返す。
<飲み方>
大さじ1~2杯を目安
<コツ>
飲みやすくするためには水やお湯、炭酸水などで割って飲むと飲みやすいです。
3.ゆずはちみつの作り方
<材料>
- ゆず 300g
- はちみつ 300g(ゆずがかぶるくらいの量)
ゆずをしっかり水洗いし、皮ごと縦4つの輪切りにし、種を取り除く。
熱湯消毒した容器にゆずとはちみつを入れ2~3日置く。
1日一回フタを開けてガス抜きし、上下を返す。
<飲み方>
大さじ1~2杯(目安)
<コツ>
飲みやすくするためには水やお湯、炭酸水などで割ると飲みやすいです。
金柑・ゆずの作用
金柑やゆずはクエン酸を多く含むので疲労物質の排出をうながします。
またゆずの皮は柑橘類の中でももっともビタミンCが豊富。風邪やのどの弱りそうな寒い時季にゆずの香りは爽やかで食欲もそそります。どんどん料理に使って風邪予防、のどの痛みの予防に活用しましょう!
4.かりんはちみつの作り方
<材料>
- かりん1~2個
- はちみつ(かぶる位の量)600gほど
<作り方>
- かりんを割って種を取り出す。
- いちょう切りにし薄い塩水に30分漬ける(渋みをぬくため)
- かりんの種は洗ってティーパックに包む
- 熱湯煮沸した容器にかりんとティーパックに入れた種とはちみつをいれる
- 1日に1回、フタを開けて上下を入れ替える。(発酵を防ぐため)
- 1~2ヶ月後位にかりんエキスが出てくるので種と果実を取り除いく。
ドロドロだったはちみつがかりんの果汁がしみでて水っぽくなったらできあがりのサイン。
<飲み方>
漬けたまますくって飲んでもいいし、ザルなどで漉して別容器にエキスだけ移してもOK。(別容器は熱湯煮沸したもの)
また、そのまま飲みにくければお湯で割ったり紅茶やヨーグルトに混ぜたり。中の果実や種はたべられません。
かりんの作用
かりんはあまりスーパーでは見かけないので作りづらいかもしれませんね。生のままではかりんそのままでは酸っぱくて渋みがあり、おそろしく固くて使いづらく人気がないからのようです。
でも花梨(かりん)は古くから咳止めの効能が知られ民間療法として使われてきました。
他にもビタミンCやタンニン、サポニンなどの成分によって抗酸化作用があります。
今回、種を使うのは、実はかりんの種に「アミダグリン」という咳止め作用のある成分を含んでいるからです。
かりんは黄味がかって表面があぶらぎってきてテカテカしてくると熟してきた証拠。もしまだ青いようだったら室内でそのまま置いて追熟するといいそうです。
近所から頂いたなどかりんを手に入れる機会があった場合はぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。
ちなみにゆず、金柑、かりんって混同しませんか?見た目はこんな感じです↓
はちみつがのどにいいのはなぜ?
ここまではちみつを中心に使ったドリンクのご紹介をしてきました。でもそもそもはちみつって本当にのどにいいの?という疑問についてです。(いまさら~~!?)
またのどが痛い時はちみつを直接塗るといいと聞いたことがありますが本当のところそんなことで効くのかなど、調べてみました。
~はちみつののどの痛みへの作用~
突然ですが消毒薬の「オキシドール」は皆さんご存知ですか?
はちみつはそれに似た殺菌力のあるものを酵素の働きで作ります。
難しく言うと
「グルコースオキシダーゼ」という酵素の働きで作られる過酸化水素水が殺菌作用があるということです。
(その過酸化水素水は「オキシドール」という商品名で市販されています。)
それとともに、
はちみつに含まれる「グルコン酸」の殺菌力でのどの痛みの症状や、痰を吸収するため、はちみつをなめると痰の切れが良くなったりします。
もちろん直接塗っても大丈夫ですが塗りにくいため、こんなやり方も。
<はちみつうがいの仕方>
はちみつ大さじ1杯をコップ1杯分の水に溶かしたはちみつ水でうがいをする。
即効でのどの痛みをなんとかしたいと言うときに試してみて下さい。
まとめ
今回紹介したはちみつドリンクはどれも朝作って夜には出来上がるというものではないですが、風邪の季節が始まる前になったら作りおきをはじめる、また、大根は細かく切るとエキスが早く出やすいようです。のどの弱まる季節の予防策としておすすめします。
ただ、のどの痛みや咳の原因はさまざまです。急遽の対策にはいいですが長引くようだったら近くの病院でしっかり見てもらいましょう。
※はちみつは一歳未満の乳幼児には与えてはいけません。ご注意くださいね。
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